
Italian Culinary Institute for Foreigners
ICIF 外国人のためのイタリア料理学校
ピエモンテ州政府認可の職業訓練校
イタリア料理が愛されるようになって久しい日本では、工夫に富んだ料理を創り出し、独自の料理文化を築いてます。しかし、本場イタリアで学ぶことは目からうろこが落ちるような機会の連続です。豊かな食文化と伝統の探求、火の扱い方やハーブの使い方、オリーブオイルの活用方法など、イタリア料理の基礎は、料理の世界での新たな視点を築いてくれます。
ぜひ、インターンシップを活用し現場で経験を積んでください。
ひとり1台の調理実習台、プリーミ・ピアッティ実習室、ピッツア・パン実習台、ひとり1台のワインテイスティング室など、充実した設備が備わっています。
質の高いプロフェッショナルな講師陣から1日7時間の集中講義と実習で多くのプログラムを学びます。
学校の周辺は世界遺産に登録されたランゲ・モンフェラートの丘陵。小さな村、豊かな自然に囲まれた素晴らしい環境の下で学びます。
01自然豊かな環境
02充実した設備
03一流の講師陣
041日7時間の集中講義
05現地レストラン研修
06日本語通訳付き
前期ICIF校での研修は、月~金 9:00~17:00(土・日:休) となります。
お申し込みは申し込みフォームから必要事項をご記入ください。
参加決定後、申込書と有効なパスポートコピーを送信または郵送をお願いします。
スタートから出発までのプロセス、またご用意いただく書類など一緒に事務的手続きのお手伝いをいたします。
ご質問がございましたら問い合わせフォームからお願いします。
藤原 秀輔さん
(2024年5月入学)
世界でも予約を取りにくいレストランのひとつに挙げられているレストランで10ヶ月の研修を終えました。
このレストランではサービスとキッチンで働くスタッフの数だけで約35人、研修生の数が約10人毎日約40人~50人ほどの様々な人種の人々が働いています。
レストランは夏と冬の休暇とクリスマスを除いては毎日営業しており、シフト制であり皆交代で休みを取っています。研修生も合わせた総スタッフ数は80人程でその数は日本のレストランではまず見ることのない多さです。
いろいろな人種の人たちが英語やイタリア語でコミュニケーションを取り、自分たちの文化や考えを共有して料理が考えられ、創造されており毎日が新鮮で刺激を受けるキッチンがここにはあると実感させられた日々でした。
世界中から門戸を叩いて来る研修生には個々に課題が出され、レストランや自分の人生、イタリア、モデナでの経験と自分の思想を結び付けた料理を発表する機会を与えられます。
スタッフと研修生は発表された料理に対して意見を言い合い、新たな考えや感覚を共有し、進化し続けています。
日本で私が考えていた以上に料理はもちろん働き方や人材育成の考え方が進んでおり毎日が新鮮でした。勿論、日本の方が進んでいるところもありますがイタリアでしか得られないことも多く、モデナのこのレストランで研修と研鑽を重ねられたことを光栄に思っています。
森 翔平さん
(2024年5月入学)
私が初めてイタリアに行きたいと思ったのは27歳の時でした。
イタリア料理を作っているうちにどんどん好きになり現地で本物を学びたいと思い、この先イタリアに行っておかないと必ず後悔すると思ったからが一番の理由です。
お金も貯まり行こうと決意した時に世界にコロナが蔓延し、結果的に約3年間足踏みをすることになりました。
待っている間、留学前にやっておいて良かったこととしてレストランで働いている時に郷土料理や食材の名前をイタリア語で調べるようにしたことです。事前知識を得ていたことで言葉がわからなくても何をするか予測できることがあり、インターンシップ先のレストランでこれらの知識は考えていた以上に役立ちました。
私がICIFを選んだ理由は、当時お世話になっていたシェフが北イタリアを中心に修行した方だったので自分も同じ地方で学び、修行したいと思いピエモンテ州に学校があるICIFに決めました。
研修先のレストランに行ってから最初はやはり良いことばかりではありませんでした。
言語、文化の違う人達と働く事は当たり前ですが、予想以上に大変でした。しかしイタリア語を勉強し少しずつ話せる様になっていくとすぐに仲間になれ、悩み事などを相談すると彼らはいつも助けてくれました。
研修期間が終わる頃に滞在延長申請書類などは準備するのでこれからも一緒に働かないかという言葉をもらい、2年目もイタリアで彼らと一緒に働くことを決意しました。
M.Sさん
(2024年5月入学)
都内にある料理教室で、素朴ながら豊かで滋味深いイタリア料理の魅力を知ってから、いつかイタリアに長く滞在し料理を学びたいと言うのが消えぬ夢となった。
とは言え、結婚や出産という人生設計が頭をよぎり、カフェで働いて来たものの殆ど調理経験も重ねてきたわけでもなく、既に40代の私が渡航を決断するには大きな勇気を必要とした。
きっかけはコロナ禍であった。いつだって行ける訳ではない…、今しかないと考えるようになり思い切ってICIFの東京事務所に面談に行った。背中を押してくれた。
着いてみたイタリアは、自然も人達も大らかでエネルギーに満ちており、毎日に小さくとも心を満たしてくれる幸せがいっぱい詰まっていた。
リグーリア州にある研修先は山あいの村、バスは1日に4本程度。
当初は寒さに凍えたものの、カルチョーフィやハーブ等、沢山の豊かな食材で溢れ、なによりもそれらを毎日目にし、料理できることに幸せを感じた。
レストランのオーナーは大変温かい人柄の方で地元の食文化を心から愛しみ、野菜畑やオリ-ブ搾油所など、あらゆる処に私を連れて行ってくれ惜しげもなく伝えてくれたことはかけがえのない体験となった。
当初は、予定通り一年で帰国するつもりだったがイタリアとリグーリア州に魅了され、研修期間を延長出来る機会にも恵まれる事になった。
日本という住み慣れた環境から離れ、新たな世界を自分の目で見て幸せを作って行くことは、この先の人生で心の糧になるだろうと感じている。
嘉数 大海さん
(2024年5月入学)
私がイタリアへ渡ったきっかけとなったこと。
沖縄県にあるイタリア料理店「BELLA ISOLA」のオーナーシェフが作る料理と、話してくれたエピソードだった。
イタリア料理について教えてくれ、作られた一品にはイタリアでの修行時代の想いが含まれているという印象を受けた。皿に盛られた料理を口に運び文化を感じ、その経験を積んだ上で作られる料理でシェフの様に多くの人を魅了したいと思い、自分もイタリアへ行こうと決心した。
調べていく中でICIFに出会った。
ピエモンテ州政府認定のイタリア食文化と調理技術を伝えることを目的とした専門の学校であるということ。
現場実習のサポートがあると知り直ぐに日本事務所に連絡、沖縄から出たことのない私だったが、多くのサポートをしてもらい無事イタリアで生活を始めることができた。
実際来てみて感じたこと。
ICIFや現場実習先も含め、身の周りの景色は日本とは異なり新鮮で張りのある楽しい日々だった。
しかし、言葉の壁ということに直面した。単語を繋げただけの言葉でもこちらが真剣に話をしようとすると、同じように真剣に理解しようとしてくれることに気が付き、温かい人たちだと感じた。
「あなた達からイタリア料理を学びたい!」と言う自分の想いを全面的に出し何でも味見をした。 下ごしらえ、掃除など手を抜かずに行い信頼を得ることを最優先と考えた。その後、レシピや付随する技術的なことを教えてもらえるようになり、今となっては自分の財産とも言える。また、夢であった現場実習研修終了後の滞在許可の延長というオファーを頂き、イタリアで生活を送れることになった。
イタリアの魅力は多くあり、どこへ行ってもその土地の食材や根ざした郷土料理があり、地域ごとの違いをみることができ、簡単に置き去りにしない地元愛を感じた。本からでは見つけることが難しいような、食材を手にして郷土料理食べ、学ぶことができる国だと感じている。
この短い期間に出会った方々との経験はすでに私の宝物になっている。
ありがとうございます、とお礼を言いたい。
日高 雄太さん
(2023年5月入学、2024年6月に帰国)
ボローニャのアメリーゴでの10ヶ月の研修はあっという間でしたが、コステリオーレでの2ヶ月も含めたこの一年は沢山の貴重な経験ができた本当に密度の濃い一年でした。
アメリーゴでは食材も季節毎に旬のきのこ類や野菜を大量に仕入れ、大量にそうじします。日本では輸入でしか手に入らないトリュフやポルチーニはもちろん、もっとマイナーなきのこ類が採れたての状態で入るのでとても勉強になりました。
また、この地に根付く伝統料理も多く学ぶことができました。特に長さ1メートルほどの麺棒を使って生地を薄く伸ばし、幅1.5ミリ角にカットし、詰め物を乗せ、皆んなで喋りながらトルテッリーニを仕込んだのは良い思い出です。
一緒に働いた20歳のロレンツォという名のイタリア人の料理人も幼少期からトルテッリーニインブロードを食べていて、家でも母親が作っていて、大好きな料理だ!といきいきした表情で言ってました。
また、ある時はズッパイングレーゼが好きなのでアルケルメスの作り方を教えてほしいと頼んだら、とても楽しそうに教えてくれました。
地元愛を強く抱いている人たちが多いんだなと感じました。
地方毎にその地の伝統料理が根付いているのも、イタリアに古い中世の街並みがどこに行っても残されているのも、地元愛や伝統を絶やさず守りたいという精神があるからなのではと感じました。
改めて、今回イタリアへの入国する為のビザ申請手続きから、icifでの通訳や様々な面でサポートしていただきましてありがとうございました。
また、今回アメリーゴを紹介していただいて本当に良かったと思っています。
写真:アメリーゴで30年働くドラゴと
>>さらに詳しくはICIFインスタをご覧ください。
高松 真紀 さん
(2018年マスターコース卒業)
ICIFはカリキュラムや設備がとても充実しており、また学校の立地がバローロやバルバレスコ、トリュフで有名なアルバの街から近いことも魅力でした。
パン、ピザ、ジェラードなども各専門分野の先生による講義があり、実際に作ることもできました。ワインの授業で学んだワインと料理の相性を組み合わせて明確に数字で表すシートは、数年経た現在も役立っています。
私はトスカーナ州マッサとエミリアロマーニャ州モデナの2店舗で研修を行いましたが、現地では今まで知らなかった郷土料理や食材を知り、秋にはサンジョヴェーゼの収穫などたくさんの経験をすることもできました。今後料理を続けていく土台となるものが築けたのではないかと思います。
イタリア料理は歴史が深く、他のヨーロッパ諸国の料理とも関係している点に新たに興味を持っています。今まで学んだことをもとに、今後も学び続けたいと思っています。
また今後一生関わっていくであろうイタリア人コックの友人とも出会うことができ、自身の大きな財産のひとつとなりました。
鈴木 康嗣さん
(2000年マスターコース卒業)
東京で働いていた時に、職場の先輩がICIFに参加していて、すごく生き生きして戻っていらして、お話を聞き、選ばせていただきました。他の学校についても旅行中に現地にいる方々からお話を聞きましたが、研修内容の充実度からICIFに決めました。実習は講師の先生の手さばきを見ながらの1人1人の調理台で行う形式で、経験の多い方に紛れることによって、よりやらなくてはいけない気持ちになり、頑張れました。日本と違い、イタリア人は明るく、冗談も言いながら、仕事をこなしていました(当然、時には厳しく、ハードでしたが)、機械のように働いていた当時の自分を知っている先輩から、イタリアに行って、優しくなったと言われました(笑)。それはイタリア人のお気楽にやりながらもしっかりやるという、いい意味での気の抜き方を学べ、料理だけではなく、異国の文化に触れ、人間性にも変化をもたらすというのが、海外体験の良いところだと思いました。イタリアでの経験はかけがえのないもので、おかげでインターンシップ先であった、「アンティーコ ジェノベーゼ」の店舗名とロゴマークの使用許可承諾をいただき、自身のお店をオープンすることができました。
上野 貴裕 さん
(2016年マスターコース卒業)
イタリアワインソムリエとして、よりワインと料理の「abbinamento(相性)」を実際に学ぶために選んだのがICIFです。
ICIFではイタリア料理を学ぶだけではなく、例えばワインの授業では、実際にワインと料理を合わせて口にし、その深い関係性を体感することができました。もちろんワインのほか、オリーブオイル、チーズと様々なイタリアの食文化を学べるカリキュラムになっていました。
イタリアでの生活では、普段から積極的にイタリア語でコミュニケーションを図ることをお薦めします。イタリアでは、黙っていては誰も手を伸ばしてはくれませんので、積極的に行動し、イタリアの友人たちと良い関係性を築くことが、短い研修期間を有意義に過ごすための一つのヒントです。
詳しくはお問い合わせください。
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